弦楽セレナード

チャイコフスキーの弦楽セレナーデは、クラシックの中で大好きな曲の一つ。

ところがけっこう前のことですが、オー人事という人材派遣会社のコマーシャルで大げさなジョークの場面で使われているのを見たときは、のけぞってしまいました。

このコマーシャルは頻繁に流れていて、そのつど、こんな風に使わないで欲しいと怒ったものです。

 

今月7日のことですが、東京文化会館での「The MOST」というコンサートへ行きました。国内外で活躍している若手音楽家達で構成された室内オーケストラ、さまざまな活動の他、10代以下の次世代の音楽家の育成も目標としているそうです。

プログラムは、アイネクライネやバッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲他、比較的なじみのある曲で、最後に弦楽セレナーデが演奏されました。

最初のアイネクライネの、まず一つ目の音から素晴らしい音色、響きで驚きました。

そしてどの曲も音の統一感、キレ、豊かな響き、少しの隙もない見事なハーモニー、

ホールも最高なこともあって、本当に感動のコンサートでした。

メンバーは20代の若手とはいえ、ソリストとして海外で活躍している方も多く、

現在のクラシック界の若手の実力たるや、素晴らしいものだと思いました。

 

そして楽しみにしていた弦楽セレナーデ、おそらく今までで聞いた生の演奏の中で最高に感動しました。

 

やっぱり生演奏はいいですね~。座席は一人おきに座るようになっていたし、終わってから演奏者がロビーへ出てきたり面会することはできませんでしたが、

久しぶりに良い音楽を聴いた満足感いっぱいで、ホールをあとにしました。