読書

旅のつばくろ

毎晩就寝前に本を読むのが楽しみの一つです。 先日、本屋さんへ行きぶらっと平置きの本を見ていたら、すぐに目が合った文庫本が、ありました。本が私を呼んでいる〜って、感じですね。 時々、こういうときがあります。でも本屋さんを何周かまわっても、全然…

「走ることについて語るときに僕の語ること」

久しぶりに「読書」のカテゴリーです。 私が一番たくさんというかほとんどの作品を読んでいる村上春樹の著書です。 最初に読んだのはずいぶん前なのですが、最近読みなおして、3度目ぐらいですか、 同じ本を何度も読むのは子どもの頃からの読書癖なのです。…

マチネの終わりに~ガボットショーロ

芥川賞受賞作家、平野啓一郎の2016年の作品「マチネの終わりに」は、なんとクラシックギタリストが主役です。天才と称されていた男性ギタリストが40歳を迎えた頃に、自身の演奏家としての在り方に迷いや疑問を感じ始めた頃、ある女性と運命的な出会い…

蜜蜂と遠雷

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」、2、3か月前だったか文庫本で発売されてすぐ読みました。 直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品。 彼女の作品、10年以上前に読んだ「夜のピクニック」は面白かったのですが、その後本屋さんで手に取るも買って帰ることがあ…

原田マハ

絵画と本が好きな人にはぜひ読んで欲しいです。美術のキュレーターの経歴もある彼女の、美術を題材にした小説は読み物としても面白く、 読み終えた瞬間、絵に対する溢れんばかりの愛情に、読み手も心から暖かい愛に満たされます。 私のある友人が、美術大学…

湯本香樹実

「夏の庭」は、ご存じの方が多いかもしれません。湯本香樹美さんの処女作ですが、映画化や舞台化され世界10各国以上で刊行されました。 日本児童文学者協会新人賞他、国内外の文学賞をいくつか受賞しています。 もう20年近く前ごろ、いつどこだったか全…

カズオ イシグロ

好きな作家の一人。といっても作品はそれほど多くないので読んだのは数冊でしたが。 一見静かな淡々とした語り口のようなのに、読み手に伝わると深く濃い。 登場人物が生き生きと目の前に現れ、その心情がありありと浮かび上がってきます。ノーベル賞を受賞…