カズオ イシグロ

好きな作家の一人。といっても作品はそれほど多くないので読んだのは数冊でしたが。
一見静かな淡々とした語り口のようなのに、読み手に伝わると深く濃い。
登場人物が生き生きと目の前に現れ、その心情がありありと浮かび上がってきます。

ノーベル賞を受賞してから、書店に文庫本がたくさん並んでいます。

読んでなかった「夜想曲集」、音楽をやっているものとしては、やはり手に取ってしまいました。

彼の作品は、重いテーマであっても、不思議と読み進めるには決して重くない。

気楽に本を読もうかなという気分の時でも、静かに物語に浸りたい気分の時でも、
時を選ばす手に取れる感じがします。

これから秋の夜長、読書が楽しみな季節がやってきました。