毎晩就寝前に本を読むのが楽しみの一つです。
先日、本屋さんへ行きぶらっと平置きの本を見ていたら、すぐに目が合った文庫本が、ありました。本が私を呼んでいる〜って、感じですね。
時々、こういうときがあります。でも本屋さんを何周かまわっても、全然呼んでいる本に巡り合わない時もあるのですけどね。
「旅のつばくろ」沢木耕太郎さんのエッセイです。
沢木耕太郎さんは、ノンフィクションの作品が多い作家ですが、今まで全く読んだことがありませんし、彼のことも良く知りませんでした。
なぜこの本に惹かれるのか、わからないまま買って帰りましたが読んでみると、彼の感性にとても共感できることが多くて良い本でした。
ノンフィクションの作家らしく、事実や経験したことをそのまま簡潔に装飾も多くなく書いているといえばそうなのですが、その時々の情景や彼の心情がとても良くわかるのです。
一つのエピソードも4ページぐらいであっけないぐらいですが、くどくどと説明していなくても、充分に伝わる文章力。
作品の中でも「深夜特急」という本は有名なようで、これを読んで人生の歩み方に影響を受けた人が多いとか。今度読んで見ようと思います。