ラ・クンパルシータ

先日、スペイン語のレッスンの時のこと、ウルグアイ出身のナディア先生と雑談をしていて、タンゴの話になりました。
タンゴはアルゼンチンが本場と思われていますが、ラプラタ川を挟んで西がブエノスアイレス、東がウルグアイの首都モンテビデオ、このあたりで盛んにはやってきて、ウルグアイでもタンゴは昔から愛されています。

タンゴと言えば世界中で最もよく知られているのが「ラ クンパルシータ」、ギターでもよく演奏されます。

ナディア先生が、「ラ クンパルシータ」は最初「ラ コンパルシータ」だったのと話し始め、「えっ!そうなんですか?」と私は興味深々で目を輝かせました。

コンパルシータは、作曲者のロドリゲス(当時大学生)がコンパルサ(comparsa)から取ってタイトルにしたそうです。コンパルサとは昔からフェスティバルなどで大勢の人が太鼓をいっせいに叩きながら、その前をダンスのグループが踊りながら行列をするものだそうです。

コンパルシータがだんだんとクンパルシータと変わっていったそうです。

コンパルサの演奏をytubeで見せてくれたので、このリズムは何ですかと聞いたら、「カンドンベ」とさらりと言うのでびっくり。カンドンベなんてラテンの音楽をやっている人しか知らないと思っていましたが、
現地の人々ではあたりまえの音楽なんですね。

そして、「ラ・クンパルシータが作曲されたのは1917年で、今年は100年の記念で何か記念行事があるかもしれない」とのこと。

ちなみにナディア先生は、音楽関係の仕事とか楽器をやっているとかでは全然ないのです。
ウルグアイでは、タンゴは自然に楽しまれているそうです。

それからムルガ(murga)についても。
ムルガはもともとウルグアイだけのもので、ステージで仮装した人々が、その年のテーマについて大いに語り歌うもの。
テーマはけっこう政治的、社会的なもので辛辣な発言もあるそうです。

世界一貧乏な大統領として、ウルグアイの大統領が話題になりましたが、その頃日本でムルガの公演があったそうです。行きたかったな〜。


ギターは中南米のあちこちの曲を演奏するので、いろいろ勉強をしたりしていましたが、
やはり現地の人の知識に勝るものはないですね〜。

興味深い話がたくさんで、レッスンそっちのけで聞いてしまいました。