デュオ一番

今日は暖かい、春の訪れを感じて嬉しいです。

 

一昨日のデュオレッスンから一曲。「斬新的でやさしい3つのデュオ」から第一番です。

フェルナンド・ソル作曲。ギターを長年弾いている方は、ソルの素晴らしさをその楽曲に触れるたびに感じることと思います。18世紀古典派の作曲家です。

ソルのソロ曲についてはまた別の機会にお話しするとして、今回はデュオ曲。

ソルは二重奏作品もたくさんあり、それぞれ素晴らしいですが、

この曲の最初の8小節のなんと魅力的なことか。

頭の2小節は1st.は単音のメロディー、2nd.はメロディーの3度下の単音とこのキーの主音A音のみなのですが、たったこれだけの音で、暖かく幸せな気持ちにさせられます。

まるでモネの絵をみているような気持になります。

初夏の柔らかい光の中、日傘をさして草原に立つ女性の白いドレスのスカートが、爽やかな風に揺れているような。

そして曲は、この女性が生き生きと日々を送っていることを教えてくれるように進んでいきます。

 

ソルの音楽、感情が湧きおこる音楽、素晴らしいです。