心に残る演奏

今日はウクレレの妹弟子にあたるTさんのコンサートに行ってきた。
妹弟子といっても同じ先生に私は半年ぐらいしかレッスンを受けていなくて、姉として同じ釜の飯を食べたとは言えないところだが・・。
マチュアの方でも習い始めたばかりの方の発表会でも、生の演奏というものは必ず感動をくれる。楽しみにでかけた。

たまにプロのコンサートでも、速弾きや難しい音を難なくこなすテク満載ですご〜いと驚きながら聞いていても、終わってから曲の印象や記憶に残るところが全く浮かんでこないという淋しいことがあるが、そういった意味でTさんの演奏は帰り道に美しく印象に残ったフレーズがいくつも思い出され、いい音楽を聞いた幸せを抱えながら帰途についた。

Tさんはグループで10年、プライベートレッスンを受けて5年だそうで今回はその記念に仲間の友達とジョイントコンサートを開催しました。
Tさんはソロ弾きで5曲、相方はウクレレを弾きながら歌で5曲、最後に二人で4曲、グループのお仲間やお友達がたくさん駆けつけて会場はとても暖かい雰囲気でした。


Tさんの演奏はなんといっても一つ一つの音に心がこもっていて、彼女がどう弾きたいかがよく伝わること。彼女の演奏を聞くと派手なアレンジや難しいコードなんて必要ないと思ってしまう。
とてもゆっくりな曲でもメロディーの音だけで、あるいは合間にコードが入っても流れが途切れずその曲の魅力を伝えられる。これはウクレレのように音が続かない楽器にとってすごいこと。

彼女はやりたい曲をまず自分でアレンジするそうですが、その曲が本当に好き、このフレーズがとても好きというこだわりを感じるアレンジで、それが演奏する時の気持ちに相乗効果になっていると思う。


3部で陽気な相方の歌のバッキングをしながら入れる間奏ソロは、主張があってこれも曲の魅力を十分に伝えていた。自分のライブで歌う時にこんなバックをやってくれたらほんとに心強いな〜と思ってしまった。


純粋にウクレレが好き、音楽が好きという気持ちでやってきたTさん、練習量や自分へのダメだしも尋常ではありませんが、それだからこその成果だったと思います。盛会でしたね。おめでとう!