バベットの晩餐会

このブログに映画のカテゴリーがあったことを全く忘れていました。

ケーブルテレビで見ることも含めて、少なくても月に2、3回、多い時は一日に二本見ることもあります。

といっても絶対この新作は見逃さないというような映画狂でもないですが。タイトルとか内容とか忘れていることも多いのです。

それでも、もし無人島へ行くことになり、一つだけ映画のDVDを持って行けるとしたら(そんな状況はまずないと思いますけどね)、やっぱり「バベットの晩餐会」かなと思います。

先日、何のきっかけだったかは分かりませんが、妙にこの映画をまた見たいという気持ちがわいてきて、
何日かその気持ちが続いていたのですが、そんな時にケーブルテレビで放映があるのを見つけました。
ちょうど家にいたので、もう何度目か忘れてしまいましたが、今回もやっぱりいいな〜と感動しながら見ました。

料理で人を喜ばすというのも、私が好きなことの一つということで感情移入しておもしろいのですが、
その料理がとてつもなく絶対まねできない料理であると、これはもう感動しかありません。

そして奇跡とは、奇跡であるようで奇跡ではなく必ず訪れるものであったこと、
でも訪れることなど想像だにしなかった人には奇跡になること。

この映画を見て私は初めて、デンマークの辺境の冷たい海風が吹きすさぶ寒い何もない野原に、
質素な石作りの家がポツポツ並ぶ風景、そしてたいした欲もなく静かに暮らす人々、こういうところが好きなんだということに気づかされました。
だからといって、今さらそんなところへ行って生活するのは果たして耐えられるのだろうかと考える一方、
けっこう馴染んでしまうかも知れないとも思います。行ってみないとわかりませんね。


とにかく素晴らしい映画であることは間違いありませんと、見るたびにさらに感動を新たにするのでした。