ギター

今日は、ギタルラ社コンサートの伊東さんとの最後の合わせでした。

2曲のうちどっちにしようかと迷っていた曲があって、今日ようやく決まりました。
どちらもカルドーソのミロンガ、一曲は以前からたびたびやっていた曲ですが、
結局初めてやる方の曲になりました。なかなか心情的に奥深さのある曲です。

今日ふと思ったのですが、
長年弾いている私の愛器ベラスケス、1963年製、
本番を迎えるたびに、大丈夫かなと少し思うのですが、取り越し苦労に終わります。

良い楽器を選ぶ時は、音色はもちろん、音のバランス、ホールでの遠達性、張りの強さやボディやサイズが自分に合うかなどさまざまなことがありますが、耐久性というのも大切なことです。

耐久性に欠かせないのは、良い材料で、長年乾燥させて楽器にしてからも良い状態が保たれるもの、
糸巻やフレット、ブリッジなどの材料なども同じく。

良い音色でも、数年で割れたり鳴りが悪くなる楽器もあります。


このベラスケス、最初手に入れたのは30年ほど前。
張りが強く、ちゃんと弾くと素晴らしい音でしたが、軽く弾くとあまり鳴らず、速いスピードで弾きにくく、
思うようにならないじゃじゃ馬でした。
ようやくコントロールできるようになったのは、ここ10年ぐらいでしょうか。

もっと楽に弾ける楽器に変えようかと思ったこともありましたが、
とにかく音がいいので、手放すことができませんでしたが、
作られてから55年経つのだなあと考えると、感慨深い。
これからも大切にしていきたいと思います。