麻婆ラーメン

関内で仕事があるときはたいてい、コンビニでおにぎりやサンドイッチを買って行ってスタジオで食べるのですが、時間があるときは栄養補給のために(笑)外食もします。

最近気に入っている「仙之助」という中華、ジョイナスの地下2回にありますが、ランチが800円から1000円ですがとても美味いのです。

さすがにこの価格では、例えばエビ、イカ、肉などの量は少ないものの、味がとても良くて、大抵少し残してしまう私が完食してしまいます。

ランチメニューはだいたい6種類ですが、先日麻婆ラーメンがあり、私はある感慨と共に迷わずオーダーしました。

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18歳の時、当時中野区野方にあった小原聖子先生のお宅を、ギター部の先輩(といっても同学年)に連れられて訪れ、晴れて生徒にしていただきました。

その野方に、麻婆ラーメンが美味しいと評判のお店があって、といっても当時は麻婆豆腐も良く知らなかったのですが、レッスンの帰りに仲間と食べに行って、初めて食べる味の美味しさに驚きました。

それだけではなくて、先生のお宅でミニコンサートがたびたび開かれていて、すごく上手な先輩方の演奏に感動しましたが、コンサートが終わると、おなかをすかせた主に男性の先輩の生徒さん達が麻婆ラーメンの出前を注文するのです。

大人数で注文するものですから、出前に来た店員さんが「うつわを持って帰りたいんですけど~」と待っているので、男性たちがかなり熱い麻婆ラーメンを大急ぎで食べるのがおかしくておかしくて。そしてうつわを持って帰り、しばらくすると第2弾がとどくのです。それをまたハフハフと大急ぎで食べるのです。

私は当時世間知らずの女子学生、この光景はものすごい衝撃で、野方でのレッスンや他の生徒さん達との刺激的なできごととともに、深く記憶に刻まれています。

その後まもなく先生は柿生に転居されて、麻婆ラーメンに出会うことはなかったので、まさに40数年ぶりの味。

ここの味はもちろん美味しかったと思いますが、食べながら野方での思い出が走馬燈のようによみがえり、野方のお店で食べているような感覚で最後の一口までいただきました。

野方でのたくさんのカルチャーショック(麻婆ラーメンも含め)が、結局はすごく自分に合っていたということです。

そしてそのまま現在にいたっています。麻婆ラーメン万歳!