ブエノスアイレスの夏

今日は小雨が降り気温も低い。そんな中、関内へ行き6月のウクレレライブと7月のギターコンサートの練習。この連休中はレッスンは2回だけなので、お休みの日に集中的に練習しようと思います。

発表会で生徒さんが弾く曲の紹介、日本語では「ブエノスアイレスの夏」ですが、原題は「ヴェラーノ デ ポルテーニョ」、ピアソラの曲です。

18年前に入門したSくん、初めて教室に訪れた日に「ピアソラの曲をやりたくてギターを始めたい」と言って少し驚きましたが、よくここへ来たくれた~と嬉しかったのを覚えています。

というのも私もピアソラの曲が好きで、35歳ぐらいの頃、当時ギターでピアソラを弾くのは現代音楽に精通しているギタリストがほんの数人で、その演奏を聞いてすごくおもしろかったので、やりたい!とばかりカンペーロ、ロマンティコ、アセンテュアードの超難しいアレンジの3曲を必死に練習したことがあったからです。

ピアソラのキレキレのリズムや、ある意味えぐいと感じるような迫力ある音、当時の私にそれらがうまく表現されていたかどうか分かりませんが(おそらくあのバンドネオンで作られる音にはほど遠かったと思いますが)、それでも何か新しい世界を感じ、今までやっていた曲にはない音作りやテクニックを多く勉強したと思います。

今ではピアソラは世界中に知られ演奏され、私の好きなフィギュアスケートでもたびたび使われていますね。

ピアソラは、ブエノスアイレスの春夏秋冬、それぞれ4曲作曲しています。

「ヴェラーノ デ ポルテーニョ」のヴェラーノは夏、そしてブエノスアイレスのことはポルテーニョまたはポルテーニャと言われます。夏とか春とかのスペイン語が男性名詞か女性名詞かでそれに続く言葉はニョとかニャになります。

ポルトは港のことで、ポルテーニョは港っ子の意味、ブエノスアイレスの人びとにとって、港はとても意味のあることなのですね。

横浜に住む私もポルテーニャ、でも生地ではないけれど思いましたが、育った大分でもポルテーニャ、そう、港の多い日本ではポルテーニョやポルテーニャはたくさんいるこになります。そう考えると、ブエノスアイレスが身近に感じられますね。

ちなみにブエノスアイレスは、空気や風が良いという意味です。港にとってはここちよい風が大切です。カヤックを漕いでいても、風の状態に一番敏感になりますよ。