時間の庭

いつもより早起きをして戸塚の青色申告会の事務所へ行き、確定申告の書類を提出しました。

税理士さんに確認してもらって提出しての帰り道は毎年、
「一年間頑張ったな〜」と、自分をほめてあげたい気分になる。
(実際、なにをどう頑張ったか、というか実際何か頑張ったのか?は深く考えないことにして)

一応こんな日は、普通に帰って練習したり楽譜を書いたりなどということは、
なんとなくしたくないなー・・・で、横浜へ向かう東海道線の中で「そうだ、上野へ行こう!」と思い立つ。

実は昨日、ギターの生徒のFさんから、国立西洋美術館でやっている「ユベール ロベール」の招待券をいただいていたのです。
ちなみにFさんは絵画が好きで、横浜美術館の会員にもなっていて絵画鑑賞を楽しんでいるので、最近いろんな情報をいただくのです。ついでに招待券までいただきありがたいことです。

イッキに上野駅まで。とってもオシャレになったエキナカで一人ランチ。
なんと洋食の「たいめい軒」があり、この機会に行ってみたかったのですが、
お店の前に6、7人並んでいたのであきらめて、パスタのお店へ。


魚介と九条葱とからすみのパスタ(珍しい組み合わせですね)
麺がもちもちしていて私好みではなかった(残念・・)、でもさっぱり食べやすい味でぺロッと食べてしまいました。

久しぶりの美術館、来れてほんとに嬉しい、来て良かった!と、入り口で感慨にふけることしばし・・・(そっ、そんなに?)

「ユベール ロベール」は18世紀フランスの風景画家ですが、
若い時にイタリアに滞在して、多くの古代ローマの遺跡やノスタルジックな庭園を多く書いています。
この絵画展には「時間の庭」という副題がついています。

古代ローマに立てられた遺跡、凱旋門や神殿、サンピエトロ寺院など、しかもそれらの1760年代の時に、絵を通じてタイムスリップすることができ当時の様子を知ることができます。
絵を見る醍醐味はこうゆう所にもありますね。

ロベールはフランスに帰ってからも、イタリアで書きためたモチーフを空想的風景画や庭園デザインの中で引用し、幾つもの「時間の庭」を作り出しています。
デッサンが多かったのですがとても素敵な描写でした。
油絵は大きなものが多く、私がとても好きな色合いやタッチの風景画に心がなごみました。

ロベールのコレクションを所蔵するヴァランス美術館は、南フランスのリヨンのさらに南。
ワインは世界でも指折りの産地、さらに美食家を魅了する郷土料理も有名らしいです。
いつか行ってみたいものですね〜って、
上野すら一年に1、2回がやっとなんだから無理でしょ(トホホ)>_<;